『死ぬ』を疑似体験してみた

本の話

早く社会復帰して稼がないととか、早く厚生年金に入らないととか。

老後に困るから、早くきちんと稼がないとって、ずっと焦ってました。

頭の中は、とにかく社会復帰しか無かった。



『あした死ぬかもよ?』 

ひすいこたろう


死ぬを疑似体験する


この本、10ページ目で一度死にます。

どう言うことかというと、死ぬという感覚がどういうことなのか疑似体験をします。

その体験を通してどう感じましたか?悔しく無かったですか?って問いかけられます。

私はこの体験をやってみて、泣きました。

悲しくて悔しくて仕方なかった。


泣くと言う漢字は、サンズイ編に立つと書く。サンズイは、涙。

涙の後に、人間は立ち上がれる。

縛られた価値観や囚われた考えを捨てて、新しい自分で人生をやり直そう。

この本を手に取ったということは、その準備が出来てるということ。


今死んだら悔しい、悲しい。

やりたいことやって楽しく生きてないから悔しいんだ。やらない後悔ばかりだから、悲しいんだ。

安全側でばかり生きてたら人生最後の日に後悔する。

人間はいつか死ぬ。死なない生き物はいない。

これ、わかってるようで多くの人はわかってないそうです。

みんな、自分だけは死なないって思ってる。

「いつも死ぬのは他人」と思ってるんだそうです。

確かにそうかも、そう言われて考えてみたら、自分と死ぬということが繋がってない。

自分は死なないと思ってる。

死は、生きるためのスイッチ


侍は、自分がいつか死ぬことを本当の意味でわかってたんだそうです。

わかってたから、自分の命をどう使うか、真剣に考えて生きてた。


歴史小説が好きなんですが、切腹とか戦とかにためらわず向かって行くのがどんなに想像してみてもわからなかった。

切腹なんて自分で自分の腹を切るんだよ、そんなこと出来る?…私には絶対に出来ない。

物語の中の話じゃなく、実際に私たちと同じこの国で生きてた人達が行ってたこと。

よくそんなことが出来たなと不思議というか、自分と何が違うのかとずっと思ってました。


それは自分がいつか死ぬことを完全にわかって、1分1秒を真剣に生きてるから。

自分が死ぬという事を腹に落とし込んで毎日を真剣に生きてるか、死を自分とは関係ないものとして生きてるかの違い。

私に理解できるはずもなかった。

人生を変える1冊


死というものをタブーにするのも違う。

生まれた生き物は、みんな誕生の瞬間から死に向かって生きてる。


誕生の日は、みんなが笑ってる中、自分だけが泣いて生まれる。

人生最後の日、みんなが泣いてる中、自分は笑っていたくないですか?


そう言われて、刺さった。

この本は、私の人生を変えてくれる1冊になりました。

この本に出会えたのが今のタイミングっていうのも、何かの力を感じる。

社会保険がどうした、老後がどうしたよ。

凝り固まってた考えが溶けた。

大事なのは今どう生きるか。

人生は1億年じゃないよ、桜を見られるのはあと30回ぐらいだよ。

やりたいことやろうよ、やってダメならまた方向転換すればいいんだから。

後悔しないために


アメリカで90歳以上の方に「唯一、後悔してることは?」って聞いたアンケート結果があるそうですが、90%の人が同じ解答をしたそうです。

「もっと冒険しておけばよかった」

このまま行ったら私もそう答えることになる。

この本に出会ったんだから、私はそうじゃない答えをしたい。

今年は本をたくさん読むって決めて読み始めたばかりですが、さっそくこんな素敵な本に出会ってしまった。

頭がガチガチになってましたが、この本を読み終えてからは楽になりました。


この本ね、重いテーマを扱ってるから重いのかなって思うでしょ?

全然重くない、明るいんです。

なぜなら死は重いテーマじゃ無いから

この本は、たくさんの方に是非是非、読んで頂きたい。

人生最後の日の自分が笑ってることを想像すると、楽しくなってくる(^^)





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